大谷翔平は2桁勝利に届くか。登板はあと何試合? 新たな“武器”で残りシーズンもフル回転へ
2021/08/13
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残る登板は何試合? 2桁勝利の可能性はあるか
エンゼルスは、同日終了時点で116試合(58勝58敗)を消化。MLBは162試合制であるため、残すところ46試合となっている。大谷は今季、アクシデントなどを除いて中6日でローテーションを回ることが多く、次回登板は19日(同20日)のデトロイト・タイガース戦あたりが有力だ。移動日を含めた試合日程を踏まえると、残る登板は7試合となる。
大谷は、投手として12日(同13日)時点で17試合(92回)を投げ、7勝1敗、112奪三振、防御率2.93、WHIP1.09をマーク。特に7月以降の登板5試合では、すべてでQS(6回3失点以内)を達成しており、4勝、防御率1.69と抜群の安定感で、勝利を積み上げている。
好投を続けている大きな要因としては、制球力の向上が挙げられる。これまでの大谷は、奪三振で打者を圧倒する一方で、四死球で崩れるケースも多く、結果的に失点に繋がっていた。しかし7月以降は、奪三振率こそやや減少しているものの、与四球率が5.25から1.13と大幅に改善。勝ち星、防御率も比例して良化しており、投球を支える新たな“武器”となりつつある。
今季は“リアル二刀流”でメジャーリーグを席巻し、MVP級の活躍を続けている大谷。ここまで17試合の登板で7勝ということは、4割以上の確率で白星を掴んでいる。後を受けるリリーフ陣の投球をはじめ、勝利投手獲得に関わる外的要因も多いが、今のコンディションを維持することができれば、7試合中3勝は十分に可能といえるだろう。