【MLB】後半戦7勝はリーグ2位タイ。エース・田中将大、気迫の投球で自力優勝消滅を救う1勝
ヤンキース・田中将大が13日のブルージェイズ戦に先発し、7回を4安打無失点。今季12勝目をあげ、ブルージェイズのマジック15の点灯を阻止した。
2015/09/15
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後半戦だけの成績はリーグ屈指
ヤンキース・田中将大が圧巻の投球でチームの自力優勝消滅の危機を救った。
13日の東地区首位のブルージェイズ戦に先発し、7回を4安打無失点。敗れれば5.5ゲーム差と引き離され、ブルージェイズにマジック15が点灯するという土俵際で、チームを踏みとどまらせた。
前半戦は右手首腱鞘炎と、右前腕の張りを訴えて、約1カ月半離脱した。だが、オールスターブレークが明けた7月17日以降の後半戦に限れば、リーグでも屈指の成績を残している。
田中に投げ負けたナックルボーラーのR・A・ディッキーは、これが後半戦初黒星。ここまで後半戦7勝を挙げていたが、田中もこれで後半戦7勝とし、ディッキーに並んだ。8勝でリーグ単独トップに立つジョー・ケリー(レッドソックス)にわずか1差の、リーグ2位タイとした。
他に後半戦7勝で並ぶのは、元広島のコルビー・ルイス(レンジャーズ)、ヨルダノ・ベンチュラ(ロイヤルズ)、コリン・マキュー(アストロズ)と、合わせて5人。
同じ期間の防御率で比較しても、田中の3.20を上回るのは、マキュー(2.80)とディッキー(2.98)の2人しかいない。奪三振はベンチュラの73には後れを取るが、前記6人中2位の65。whip(1イニング当たりに許した走者数)に限れば、0.96は6人中堂々のトップで、他5人はみな1.00以上だ。
「この試合を勝って4連敗は絶対に避けたいと思っていました。絶対に勝つんだという、そういう強い気持ちを持ってマウンドに上がりました」
田中が自身の公式HPでこう記した通り、ヤンキースはライバル球団との直接対決4連戦に3連敗し、この日を迎えていた。絶対に勝たなければならない試合。その緊迫した状況が、普段以上の投球を引き出した可能性は高い。