【MLB】田中将大はワイルドカードゲーム先発想定でローテ編成を「大一番での強さこそ、契約した理由」
崖っぷちでの田中将大の好投で地区優勝への望みを繋いだヤンキースだが、現実的にはワイルドカード狙いだろう。1試合のみの大事なワイルドカードゲームで運命を託せるのは、田中だけだ。
2015/09/15
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ヤンキースのエースは田中以外にいない
アリーグ東地区首位ブルージェイズとの直接対決4連戦で、初戦から3連敗を喫したヤンキース。ゲーム差は4.5まで広がり絶体絶命の危機に追い込まれたが、最終戦での田中将大の好投で一矢を報い、辛うじて地区優勝への望みを繋いだ。
しかし、ブルージェイズとの直接対決がまだ3試合残ってはいるものの、残り20試合で3.5差を詰めるのは容易ではない。
ヤンキースとしては、ワイルドカードを視野に入れておく必要があるだろう。
『ESPN』のウォーレス・マシューズ記者は、その場合ディビジョンシリーズ出場者を決める1ゲームのみのワイルドカードゲームの先発は、田中将大以外あり得ないと主張する。
In that case, the Yankees are going to need a starting pitcher, and a good one, to give themselves the best chance to advance deep into October. Right now, the only choice is Masahiro Tanaka.
(ワイルドカードゲームに出場する)その場合、10月の深い時期まで生き残るためには、ヤンキースは運命を託せる先発投手が必要だ。現時点では田中将大を立てるしかないだろう。
確かにそうだ。
他の先発投手はいずれも故障を抱えていたり、安定感を欠いている状態だ。好投を続けていた新人のルイス・セベリーノも、11日の登板では火だるまだった。
一方の田中は、13日の登板では(トロイ・トゥロウィツキとエドウィン・エンカーナシオンを欠いていたとはいえ)メジャー有数の破壊力を誇るブルージェイズ打線を相手に、7回4安打無失点の好投を見せた。
今回の登板だけではなく、前回9月8日のオリオールズ戦では8回を1失点で10三振を奪い、8月15日のブルージェイズ戦では完投勝利を飾っている。マシューズは、もはやだれがヤンキースのエースであるかは議論の余地がない、としている。