【MLB】父は元阪神の助っ人。妻不倫で移籍のフィルダー、猛打復活でダル不在のチームをV争いへ
開幕前にエース・ダルビッシュ有を失ったレンジャーズ。低迷を予想する声があった中で、現在首位争いを演じている。7月末に獲得したハメルズの活躍はもちろん、この主砲の復活も忘れてはならない。
2015/09/17
Getty Images
2015年は開幕から復調
公私共々災難続きで、誰もが『フィルダーは終わった選手』と思われていた矢先、フィルダーは不死鳥のように蘇った。
2015年は開幕から勝負強い打撃が戻り、かつてのスラッガーとしての姿を取り戻したフィルダー。そこには、プライベートでの苦しみ、首の痛みにも悩まされていたフィルダーはもういない。
9月14日のアストロズとの首位決戦。8回裏にフィルダーは、貴重な勝ち越し2ランホームランをセンターバックスクリーンへと叩き込んだ。バッティングフォームはもちろん父親譲りの豪快なアッパースウィングだ。
“That felt good, Anytime you square a ball up, you feel good.”
良い気分だね。いつだって、長打で決めるのは気分が良いよね。
愛嬌たっぷりの満面の笑みは、父親のセシルそっくりだ。遅ればせながら、シーズン終盤に猛チャージをかけるレンジャーズ。指揮官であるジェフ・バニスターは語る。
“Didn’t get rattled. Stayed focused. It really goes along with how we’ve played all year.”
(序盤のもたつきもあったが)我々はジタバタしなかった。1年を通して、我々の野球をすることに、意識を集中してきたんだ。
頼れる主砲が帰ってきたレンジャーズ。
テキサスの武骨な男たちは、決して勝負を諦めてはいなかった。Wild Wild West (ワイルド・ワイルド・ウェスト)。
最後に笑うのは、ヒューストンの宇宙飛行士か、それともテキサスのガンマンか。