【MLB】ガラスの花瓶のような扱いは終わり――指揮官決断、中4日の連投に挑む田中将大
右肘の状態を考慮してヤンキースは今季できる限り中5日での登板間隔を守ってきた。だが地区優勝がかかってきた終盤、これまで守ってきたプランから中4日での田中の起用に踏み切った。
2015/09/17
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肘の負担を考慮して中5日が基本だった田中
ヤンキースは今シーズン、いろいろな手段で田中の右肘に負担のかからないよう予定を組み立ててきたが、その時は終わりを迎えたと地元の『NJ.com』は報じている。
ジラルディ監督は、田中将大をメッツとのサブウェーシリーズの初戦に登板させることを発表した。
田中を現地9月18日に登板させることで、地区優勝を争っているブルージェイズとのカードでの登板にも先発として組むことができる。
この決断に特別な意味を持つのは、今季2登板連続で中4日のマウンドに上がるのは田中にとって今季初となるからだ。
メジャーでは通常のことなのだが、日本では先発投手は通常中5日で登板する。
日本の登板間隔で7シーズンを過ごした後に、昨季メジャーで中4日のローテーションを守ろうとしたが、右肘靭帯の部分断裂に見舞われることとなってしまった。
登板間隔と怪我の関連性があるのかは不明だが、ヤンキースは田中の肘をガラスの花瓶のように扱ってきたとブレンデン・カティ記者は報じている。そのためできるだけ中5日でローテーションが回ってくるようにスケジュールを立ててきた。
ヤンキースの決断は間違っていなかったことを田中は数字で証明している。今季中4日での登板では2勝1敗、防御率2.45。シーズンを通してでは12勝6敗、防御率3.40。短い登板間隔でも田中は幾度となく、問題がないことを強調してきた。
無理な起用がなく、余力を残しながらシーズンを戦えている。