大谷翔平、44号先制弾も4回途中KOで今季2敗目 9安打浴び6失点に「カッターとスライダーを…」
2021/09/11
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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手は10日(日本時間11日)、敵地で行われたヒューストン・アストロズ戦に「2番・投手」で投打二刀流出場。打撃では第44号先制本塁打を含む3打席すべてで出塁したが、投手としては4回途中6失点で降板し、5月28日(同5月29日)オークランド・アスレチックス戦以来の今季2敗目を喫した。カナダスポーツ局『TSN』が同日、報じている。
打者・大谷は初回の第1打席、アストロズ先発フランバー・バルデス投手がフルカウントから投じた6球目、93.8マイル(約151キロ)シンカーを完璧に弾き返した。打球は弾丸ライナーでライトスタンドに飛び込むソロホームラン。打球速度115マイル(約185キロ)、飛距離368フィート(約112メートル)の一発で、自ら先制点を生み出した。
一方の投手・大谷は、2回まで走者を背負うも無失点。しかし2点リードの3回、アレックス・ブレグマン内野手、ヨーダン・アルバレス外野手、カルロス・コレア内野手が形成するクリーンアップの3連続タイムリーを含む4本の安打を浴びせられ、一挙3失点で逆転を許した。
直後の4回に味方打線が勝ち越しに成功し、1点リードに。 1点のリードをもらった大谷だったがその裏、無死から死球と安打で一、二塁のピンチを背負い、1死後に1番アルトゥーベに同点適時打を献上。ここで大谷は無念の降板となり、2番手アンドリュー・ウォンツ投手が残した走者を返されて計6失点。ベーブ・ルース氏以来、103年ぶりとなる「2桁勝利&2桁本塁打」の快挙は、次戦以降に持ち越しとなった。
この日の投球成績は、3回1/3(77球)を投げ、被安打9、与四死球1、奪三振1、失点6で2敗目(9勝)。防御率3.36、WHIP1.12。
打撃成績は、1打数1安打1打点1本塁打2四球(右本、四球、敬遠四球)。打率.259、OPS.975(出塁率.360+長打率.615)となっている。
大谷は、通訳を介してコメントを残し、「彼らはほとんどカッターとスライダーを狙っていたように感じた」と語り、「調整したかったが常に走者を背負っていたので、新しいことを試すことができなかった」と振り返った。
エンゼルスは、その後も投手陣が失点を重ね、最終的に5-10で敗戦を喫している。