ペレス、ロベルト・クレメンテ賞にノミネート 教育分野での活動を評価、指揮官も絶賛「素晴らしい例」
2021/09/20
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カンザスシティ・ロイヤルズのサルバドール・ペレス捕手は14日(日本時間15日)、2021年のロベルト・クレメンテ賞にノミネートされた。米公式サイト『MLB.com』が18日(同19日)、報じている。
ロベルト・クレメンテ賞とは、慈善活動を積極的に行いながらも、不慮の事故で亡くなった元ピッツバーグ・パイレーツのロベルト・クレメンテ氏の功績を称え、特に慈善活動に力を入れ貢献した選手を表彰する功労賞だ。メジャーではシーズン最優秀賞(MVP)と並ぶ名誉ある賞として認識されている。ペレスは今週、同賞のロイヤルズの候補者に選ばれた。
ペレスは今季、捕手として異例のペースで本塁打を量産中。16日(日本時間17日)には45号を放ち、トロント・ブルージェイズ所属のウラディミール・ゲレーロJr. と並んで一時トップに立った。45本塁打は、1970年のジョニー・ベンチ(当時レッズ)と並んで捕手のシーズン最多記録となっている。
またペレスは、攻撃面で力を発揮するだけでなく、今シーズンは守備面でも球界屈指の活躍をしている。しかし、いずれもが、彼やロイヤルズが2021年最も誇りに思っている成果ではない。
MLBの各クラブは、クレメンテの功績と人柄に敬意を表して、この野球界で最も権威のある個人賞を毎年恒例のプログラムとしており、リーグ全体の賞の候補となる選手を1名ずつ推薦する。総合優勝者はオフシーズンに発表されるのだ。
「ロベルト・クレメンテは、私にとって最高の選手の一人」とペレスは語る。
「彼がフィールド外で行ったことは、私にとってはさらに素晴らしいことなのだ。彼は人々の世話をし、人々を助け、ファンと一緒に楽しもうとしていた。ロベルト・クレメンテ賞にノミネートされたことを、本当に神に感謝している」