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【MLB】後半戦13試合中11試合でQS、9勝目をあげた岩隈。今オフFA市場注目の一人へ

マリナーズ打線の大量援護にも助けられ、7回無失点、10奪三振のピッチングで9勝目をあげた岩隈。テンポよくストライクゾーンにボールを集め、チーム打率30球団トップのロイヤルズ打線を手玉に取った。

2015/09/23

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後半戦復調、オフFA市場注目の一人に

 9月はここまで3先発すべてでQSと安定したピッチングを続けてきた岩隈だったが、その間の味方打線の得点はわずかに6、援護不足から厳しい登板が続いてきた。

 しかし今日の登板では、これまでとはうってかわって序盤からマリナーズ打線が爆発、大量援護に守られ終始リラックスして投げている姿が印象的だった。

“Eleven runs, that’s a lot,” he said through interpreter Antony Suzuki. “That helped me a lot. I was able to pitch in a good groove. I could get ahead knowing they weren’t going to swing early.”
「11点は大きかったですね」通訳のアントニー鈴木を通して岩隈は語った。「あれが大きな助けになったし、良い調子で投げられた。早いカウントからバットを振ってくることはないだろうとわかっていたので、ストライク先行で行くことができました」

 2回以降は6イニングをわずか71球とテンポの良いピッチングを見せた岩隈。7イニング全てで三振を奪い、10奪三振。二けた奪三振は今シーズン初、キャリア5度目となった。

 球のキレ、制球、テンポすべてに優れていたこの日のピッチングに指揮官も「(チームが)1度リードを奪ったあとはすいすいと投げていたね。制球もよくなっていったし球も内外角に散らせていた。これだけの大量援護があれば投げやすかっただろうね」と称賛を口にした。

 前半戦は怪我の影響もありわずか5試合のみの登板、1勝、防御率5.22と低迷した岩隈だが後半戦に入り復調。ここまで13試合に投げノーヒットノーラン含む8勝、13試合中11試合でQSを記録し、防御率は3.14となっている。

 今季終了後にはマリナーズとの契約が切れFAとなる岩隈。このままの調子を維持できればデビット・プライスやジョニー・クエト、ジョーダン・ジマーマンらエース級が多く揃う今オフのFAマーケットでも後半戦絶好調の日本人右腕には多くの球団から声がかかることになりそうだ。

 首位アストロズまで7.5ゲーム差とポストシーズン進出は絶望的なマリナーズ。
 しかし、岩隈自身にとっては残り試合の登板も大切なものとなる。

出典:Mariners put on home-run derby in pounding Royals, 11-2 by Ryan Divish in Seattle Times on Sep.22 2015

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