【MLB】地区V間近で状況一変。川崎がプレーオフで不可欠な存在になる可能性も
ヤンキースとの天王山に勝ち越したブルージェイズ。マジック8が点灯し、22年ぶりの地区優勝が現実味を帯びてきた。そして、9月に今季5度目の昇格を果たした川崎を取り巻く環境も変わってきた。プレーオフ進出となった場合、ベンチ入りする可能性も出てきた。
2015/09/25
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打力で劣る、代役二遊間だからこそ出場機会が増える?
仮にトロウィツキーの離脱が長引けば、二遊間の控えとして川崎が不可欠な存在となる。
ゴーインズは打率.246、5本塁打、41打点。ペニントンに至っては打率.133、2本塁打、10打点と、2人とも打力には期待できない。ブルージェイズはベンチにも強打の控えが残る布陣で、プレーオフで1点を争う終盤ともなれば、彼らに代打を送る場面が増えそう。そうなると、二遊間の控えを1枚は置いておきたいわけだ。
トロウィツキーは22日に、負傷後初めてグラウンドでキャッチボールとノックを再開させたばかり。バットはまだ握れていない。その日に地元紙トロント・サンの取材には「いつ戻れるのかという問いに答えたいけど、本当にまだわからないんだ。もう少し、野球の動きができるようになればわかってくると思うけど」と話している。
川崎は8月1日以来、約2カ月ぶりに先発出場した22日のヤンキース戦で、誰よりも大きな歓声を浴びた。地元ファンへの人気は絶大。加えてクラブハウスでも、ムードメーカーとして選手やスタッフから愛されている。
無論、本人の望みは戦力として試合で結果を残すことだろう。ただ、ベンチ入りする資格を得なければ、その場に立つチャンスさえ与えられない。
カナダのスポーツネット電子版は「Muni-mania」と題した原稿で川崎のプレーオフロースター入りの可能性に言及し、「トロウィツキーの回復次第では、登録メンバー入りする可能性はある。もし優勝したら、背番号66(川崎)のダンスやジェスチャーを何枚も写真に収める準備をしよう」と伝えた。
日を追ってブルージェイズは優勝へ大きく前進し、同時に川崎が勝負のプレーオフの舞台に立つ可能性もふくらんできている。