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【MLB】今オフFA・岩隈久志との契約は? 難題山積のマリナーズに新GMが就任

マリナーズに新GMが着任した。今季限りで規約が切れる岩隈久志とは再契約の可能性が高いと見られていたが、新GMの戦略いかんでは、路線変更もあるかもしれない。

2015/10/01

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重くのしかかる長期・高額契約

『ESPN』のデビッド・ショーンフィールドは、マリナーズの歴代のGM交代劇を以下のように、皮肉っている。
 
The history of Mariners general managers is one that would make Stephen King proud: Definitely a horror story with lots of blood and guts.
マリナーズGMの歴史は、スティーブン・キング(訳者注 アメリカの人気怪奇小説家。野球ファンとしても知られる)の作品のようだ。間違いなく多くの血に塗られたホラー作品なのだ。
 
 これは、過去のGMが成果を残した者もそうでない者も、切り捨てられるように去っていったことを指している。
 
 新GMには課題が山積だ。
 ブルージェイズがポストシーズン進出を決めたため、マリナーズは最も長くプレーオフから遠ざかっている球団という不名誉を引き継ぐことになった。ファーム組織は枯渇しつつあるが、チームを一旦解体し再建を目指そうにも、フェリックス・ヘルナンデス、ロビンソン・カノーらとの長期・高額契約が重くのしかかっている。
 
 最先端のセイバーメトリクスを操るディポートは、マリナーズ球団社長のケビン・メイサーが望んでいたタイプのGMだ。「旧人類」のズレンシックは、分析データを使いこなす以前に理解すらできなかったという。
 
 エンゼルス時代にディポートは、データ野球を現場に押し付けようとして、叩き上げの経験主義者であるソーシア監督と衝突した。
 
 しかし、元メジャーリーガーのディポートは、近年主流の自身はプレー経験のないアイビーリーグ出身のGMたちとはキャリアが異なる。それなりに現場を理解しうまくやっていく能力は、持ち合わせているだろう。
 
 ディポートが舵を取るマリナーズの行末は、決して楽観できるものではない。
 
 前述のヘルナンデスやカノーだけでなく、ネルソン・クルーズやカイル・シーガーとの長期契約も抱えながら、他の選手層は薄くマイナーにも有望株は少ない。
 
 単にプレーオフから遠ざかっているだけでなく、今やアリーグで唯一のワールドシリーズ未経験の球団だ。来季、すぐにでも結果を求めるファンの声にも応えながら、長期的視野で若返りと若手の育成も図って行かなければならない。
 
 メジャー屈指の制球と投球術を誇る反面、来季は35歳で故障のリスクもある程度伴う岩隈は、新GMの青写真の中にどのように組み込まれているのだろうか。
 
出典:”Heyman’s latest : Samardzja, GMs, Ozuna, managers, Giants, Iwakuma”@ MLB trade rumors by Steve Adams in Sew0. 18th 2015
“Mariners hope Dipoto is right answer as GM”@ ESPN SweetSpot by Davis Schoenfield in Sep.26th 2015

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