【MLB】田中将大「最終登板は全然ダメ」。次戦、ワイルドカードゲームのカギは『一発』
ヤンキース・田中将大が9月30日のレッドソックス戦に登板。5回5安打4失点で、勝敗は付かなかった。結局メジャー2年目は24試合に登板して12勝7敗、防御率3.51の成績だった。
2015/10/02
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本塁打1本が命取りに
過去の実績ではなく、勘案できる相性で見れば、対戦を避けたいのはアストロズ、エンゼルスの2球団か。アストロズはリーグ2位の223本塁打を誇り、エンゼルスの中軸には41本塁打のマイク・トラウトと、38本塁打のアルバート・プホルスが並ぶ。
本来なら強打がウリだったレンジャーズ打線だが、今季はプリンス・フィルダーとミッチ・モアランドの23本塁打が最多。一発、という点では他2球団に見劣る。
田中は最終戦でも1本塁打を浴び、今季25被本塁打。昨季の15被本塁打から10本も増加させた。短期決戦は1点を争う接戦になる傾向が強く、ましてやワイルドカードゲームは一発勝負。本塁打1本が命取りとなる可能性は十分ある。
常勝を宿命づけられるヤンキースでは、10月の戦いにこそ真価が求められる。09年のワールドシリーズでMVPに輝く活躍で頂点に導いた松井秀喜氏が、今でも現地で高い人気を集めていることからもよくわかる。
終盤のつまずきで、消化不調気味に終えた2年目のレギュラーシーズン。そのうっぷんを晴らすには、次回登板予定のワイルドカードゲームで、田中自身の手で次なるステージへの扉をこじ開けるしかない。
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