【MLB】「記録のためではなく、第4の外野手として」マーリンズ、早くもイチローと2016年の契約発表
2016年のレギュラーシーズンが終わり、イチローの来年に関して様々な噂が飛び交っていたが、マーリンズは、早くもイチローと来シーズンの契約を交わし、公式に発表した。自己ワーストの今季を終えたばかりのイチロー。しかし球団は契約更新を躊躇しなかった。
2015/10/07
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マーリンズの社長にとって、イチローは特別な存在
現地時間10月6日、マーリンズは記者会見を開きイチローとの再契約を正式に発表した。最終戦でのイチローのピッチャーデビューに驚かされ、様々な記事を書いていた記者たちも、シーズン終了直後のこの唐突な発表にさらに驚いている様子がツイッターでも伝わっている。
プレーオフの始まるこの日、イチローの再契約に多くの記者たちが記事を出しているが、中でも『Fox Sports Florida』のクリスチーナ・デ・ニコラ記者は、球団関係者の記者会見の様子も含め、この再契約の意味、理由などを詳しく述べている。
イチローがあと65本のヒットでメジャー3000本に達すること、あと2個の盗塁でメジャー500に到達すること、すでに通算ヒット数でバリー・ボンズに並んだことなどを記した上で、デ・ニコラ記者はマーリンズのデービッド・サムソン社長がこう述べたと報じている。
「プレーしていない時のイチローについて言うと、私が野球というスポーツに遭遇して以来、彼は私が出会った選手の中で最も興味深い選手のひとりである。彼の野球に対する情熱といい、どんな年齢の選手にも劣らない鍛えぬかれた体といい、驚くべきである。41歳だということを感じさせない」
サムソン氏はこう続けた。
His desire to play baseball the right way, to be respectful of Major League Baseball, to be respectful of others players and the game itself — the traditions of the game and the example he shows to the other players on both sides of the ball.
「さらに、野球というスポーツを正しくプレーすることへのこだわり、メジャーリーグ野球機構に対する尊敬、そして他の選手たちや野球そのものに対する敬意を維持し、野球の伝統を守り、守備でも打撃でも他の選手に模範を示すのが、イチロー選手である」