【MLB】「復帰後は効果的な投球」岩隈に地元メディアはB評価も、来季契約は慎重な見方
怪我での離脱もあり9勝に終わった岩隈に対し地元メディアは、平均以上を示す「B」の評価。復帰後の投球とノーヒットノーラン達成は高く評価しながらも、その怪我歴や年齢から来季の契約へは慎重になるべきとしている。
2015/10/09
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前半戦は故障も、後半戦に巻き返し
課題だった打線の強化に成功し、シーズン前には地区優勝筆頭候補にあげられたものの、得点数30チーム中21位、防御率同22位と投打ともに振るわず、借金10の地区4位に低迷したシアトル・マリナーズ。ファンにとってはフラストレーションの溜まるシーズンだったに違いない。地元web紙『seattle pi』はマリナーズ各選手の今季の評価を掲載。怪我での欠場が響き2年間続いてきた二桁勝利が途切れた岩隈久志には平均以上を示す「B」の評価が付いた。
You could give Iwakuma an “incomplete,” but the 34-year-old was effective after coming off the disabled list after missing about two-and-a-half months with a strained right lat muscle.
岩隈には「不完全」という評価を与えることができる。しかし34歳の右腕は、右広背筋の痛みで約2カ月半を故障者リストで過ごして以降は効果的なピッチングを見せてくれた。
今季は開幕から3登板で13失点、その後は怪我で約2カ月半にわたる故障者リスト入りと出足は鈍かった岩隈だが、復帰2戦目となった7月11日のエンゼルス戦以降は徐々に復調。3年連続となる二桁勝利は逃したものの、20試合に登板して9勝5敗、防御率3.54。特に後半戦では8勝をあげ防御率3.05、同期間中のK/BBは5.69と非常に高い数字をマークした。
また記事では
And remember that he provided the best day of an otherwise dreary 2015 season on Aug. 12 when he threw a no-hitter in a 3-0 win over the Baltimore Orioles at Safeco Field.
8月12日、岩隈がノーヒットノーランを達成し3-0でボルティモア・オリオールズを破ったセーフコフィールドでの一戦は陰鬱な2015年シーズンの中で最高の日となった。
とし自身初、MLBの日本人投手としては野茂英雄以来2人目となるノーヒットノーランを達成した試合を高く評価している。一方で来季の契約については「これまでの怪我歴と(来シーズンで35歳を迎える)年齢を考えると彼がフルシーズン投げ切れるとは考えづらい」として慎重に考える必要があるとの見解を示している。