【MLB】ポストシーズン、クラッチヒッターは実在。コリンズ監督・ドジャースGMは「運ではなく能力」
レギュラーシーズンとは違う緊張感の中で行われるポストシーズンの戦い。短期決戦では試合全体よりも、ここぞという場面で一打が出るかどうかで勝敗は大きく分かれる。
2015/10/12
「クラッチヒッターは実在する」
ポストシーズンが始まり、この時期に入るとクラッチヒッター(チャンスに結果を残せる打者)の存在が優勝への道のりを左右すると言っても過言ではない。
『ロサンゼルス・デイリーニュース』のJP・ホーンストラ記者は、実際にクラッチヒッターは実在するのかを、今回の地区シリーズのメッツ対ドジャース戦を例にドジャースGMとメッツ監督をまじえて報じた。
ナショナルリーグの地区シリーズではロサンゼルス・ドジャースとニューヨーク・メッツが激突している。第1戦では、1対0とメッツがリードした7回2死満塁でデビット・ライトの打席に。フルカウントから6球目をセンター前へ弾き返し、リードを3点に広げた。見事なクラッチヒットでニューヨーク・メッツに勝利を呼び込んだ。
逆にドジャースはこの試合、走者得点圏で8打数1安打とチャンスをことごとく潰してしまった。ドジャースの三塁手ジャスティン・ターナーも「塁に選手は出せたが、それを帰すタイムリーヒットが出なかった」と話した。
この試合で勝利したメッツは、単純にクラッチヒッターが多いから勝利しただけなのか。それに対してメッツのテリー・コリンズ監督はクラッチヒッティングが能力の1つであると信じており、その能力の重要性について話している。
“Every team goes through situations where at the end of (the season) you’re talking about your situational hitting at the end of the season. All 30 teams would say we’ve got to get better in our situational hitting. Even the teams that end up being the champions talk about it.”
「全球団がシーズンの終わり頃には、自チームの状況に応じたバッティングについて分析している。30球団全てが、状況に応じたバッティングを向上しなくてはならないと振り返るだろう。優勝するチームでさえ、そのことについて話している」(コリンズ監督談)