【MLB】年齢と故障リスクの指摘。レッドソックス、来季も守護神は上原浩治か?
ブルペンの建て直しという課題を抱えるレッドソックスにとって最も大事なのは、実力はまだ一流ながら年齢と故障リスクを抱える上原浩治を来季もクローザーとして起用するかどうかの決断だ。
2015/10/13
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成績は安定も、故障歴と年齢を懸念
今季、過去4年で3度目の地区最下位に終わったレッドソックスには、このオフ多くの課題があるが、その中のひとつが崩壊状態にあったブルペンの建て直しだ。米サイト『SBネーション』のレッドソックスブログ『オーバー・ザ・モンスター』は、そのためにはまず上原浩治を来季もクローザーとして起用し続けるのかを決定しなければならないとしている。
この8月に新球団社長に就任したデーブ・ドンブロウスキー(タイガースの球団社長から転身した)にとって、初めてのオフシーズンが始まる。
There are a lot of different ways they can go, but the front office can’t make any decisions until they decide exactly what role they want to put Koji Uehara into.
(ブルペン再建に向けた)手段には多くの選択肢があるが、フロントオフィスはそれにはまず上原浩治にどんな役割を担わせるかを決めねばならない。
2年1800万ドルの契約の最終年を迎える上原が、来季も構想に入っていることは間違いない。打球を右手首に受け今季は8月以降の2カ月を欠場したが、それでも実力はトップクラスだ。今季は40回1/3で47三振を奪いながら、9四球しか与えていない。
FIP(奪三振、与四球、被本塁打から算出する疑似防御率。偶然性に左右されることが多い従来の防御率より信頼性が高いとされる)2.44は、40回以上ではメジャー全体で17位だった。
同サイトでは、上原の不安材料として来季は41歳になることと、過去の故障歴を挙げている。実力はいまだに一級品だが不安も抱える上原に来季はどんな役割を期待するか、ドンブロウスキーには2つの選択肢があるとしている。
ひとつは従来通りクローザーで起用し、FAやトレードで中継ぎ陣を補強することだ。そうすれば、新しいクローザーを獲得する資金を節約できるため、浮いた予算で複数のセットアッパー(こちらの方がクローザーよりも年俸が遥かに安いのが普通だ)を獲得することができる。言い換えれば、「質より量」(Quantity-over-quality )のアプローチだ。
しかし、この策は上原が再び故障で欠場した場合のリスクもはらんでいる。田澤純一のクローザー起用は難しい。記事では、今季の上原離脱後のオーディションは、メンタル面での問題かもしれないが失敗だったと結論付けている。