【MLB】起用の可能性は低くても、大きな戦力。26番目の選手として役割を果たす川崎
ブルージェイズが1993年以来22年ぶりのアリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。川崎宗則は出場登録されていないものの、確実にチームの力になっている。
2015/10/16
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プレーする川崎も見たいが……
ブルージェイズが14日の地区シリーズ第5戦でレンジャーズに逆転勝ちし、ワールドシリーズを制した1993年以来22年ぶりのアリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。元気印の川崎宗則は出場登録されていないものの、ベンチで応援隊長に。シャンパンファイトでも声を張り上げた。
チームに不可欠なムードメーカーとして、敵地での第3戦、第4戦にも同行。ホームで連敗スタートした暗いチームを、移動のバスの中でダンスを披露して盛り上げたという。先発右腕R・A・ディッキーやクリス・コラベロらチームメイトも「川崎は間違いなくチームの力になっている」と口を揃える。
ただ日本人としては、やはりグラウンドで暴れ回る川崎の勇姿が見たいもの。17日からは、1985年のカードの再戦となる、ロイヤルズとのアリーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)が始まる。しかし、躍動する川崎の姿を見られる可能性は限りなく低そうだ。
地区シリーズでの二遊間は、全5試合で二塁にライアン・ゴーインズ、遊撃はトロイ・トロウィツキーがフル出場。左肩甲骨にヒビが入ったトロウィツキーは完治してはいないものの、第3戦で3ラン含む4打点の活躍をみせた。
内野の控えではクリフ・ペニントンが出場登録されており、第1戦では負傷交代したジョシュ・ドナルドソンに代わり三塁守備で途中出場。出場機会はこの1試合に限られた。
ゴーインズは地区シリーズで17打数無安打の打率0割。打撃は絶不調と言えるが、そもそも打順は9番で、バットよりも守備や連係に期待しての起用だ。
勝負事では「勝っている時は動くな」というのは鉄則。
勝ち進んでいる限りはスタメンなどのメンバーをいじるな、というわけだ。「流れ」を重視するのは、日本もメジャーも同じ。現在チームは第3戦から怒涛の3連勝中で、最後の第5戦など奇跡的な逆転勝利で突破を決めた。ここに手を加えてメンバーを代えることは想像しにくい。