【MLB】再び松井秀喜がクローズアップ。メッツのマーフィー、プレーオフ大活躍も退団?
メッツのダニエル・マーフィーがポストシーズンで大爆発した。MLB屈指のエースからアーチを量産。地元ニューヨークのメディアでは「ミスター・オクトーバー」の声が上がる。と同時に、かつてライバルのヤンキースに在籍したゴジラの存在も改めてクローズアップされた。
2015/10/20
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優勝の立役者となったゴジラ
松井氏が4年契約最終年だった09年のワールドシリーズで大活躍したのは記憶に新しい。打率.615、3本塁打、8打点。特に優勝を決めた最終第6戦は、2ラン含む6打点と打ちまくった。
原稿では「MVPを獲得したがヤンキースは35歳を放出。松井はエンゼルスに移籍し、21本塁打、84打点と活躍した。しかし、その2年後に引退している」と紹介している。
ちなみに他4人は、メッツで86年ワールドシリーズでMVPのレイ・ナイト。96年ワールドシリーズで4セーブを挙げたヤンキースの抑え、ジョン・ウェッテランド。メッツを00年ナリーグ優勝決定シリーズ優勝に導いた左腕マイク・ハンプトン。そして元祖ミスター・オクトーバーのレジー・ジャクソンという顔ぶれ。
若手のハワード・ジョンソンに正三塁手の座を追われたナイトは、オリオールズに移籍したがパッとしなかった。ウェッテランドはクローザーの座をマリアノ・リベラに譲り、レンジャーズへ移籍。4シーズンで2度のオールスター選出を果たした。
ハンプトンはロッキーズと8年総額1億2000万ドル(約144億円)もの巨額契約を結び移籍。ジャクソンはエンゼルス移籍後も打ちまくり、当時のジョージ・スタインブレナー・オーナーに、最も誤った選択と悔しがらせた。
FAという制度がもたらす悲喜こもごもの野球人ドラマ。
マーフィーの残るポストシーズンと、オフシーズンの動向はもちろん興味深いが、やはりニューヨーカーの脳裏には今もゴジラの思い出が深く焼き付いている。地味な名脇役の思わぬ変身で、そのキャリアのクライマックスがあらためてスポットライトを浴びた。