【MLB】今季先発5人がDL。田中将大、軟骨除去手術に地元紙「ヤ軍先発陣に一層の暗雲」
田中将大は右ヒジの遊離軟骨除去手術を受けたが、これで今後のトミー・ジョン手術の懸念が消えたわけではない。むしろ「ヤンキース先発陣への不安感を増幅させた」と地元紙は見ている。
2015/10/22
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球団も2013年オフにすでに認識済み?
ヤンキースの田中将大が、右ヒジの遊離軟骨除去手術を受けた。地元紙『ニューヨーク・ポスト』は、これにより同球団の弱体先発投手陣に、不安要素がひとつ加わったとしている。
Tanaka having surgery further clouds a Yankees rotation that featured five starters who spent time on the DL this past season.
田中が手術を受けたことで、今季5人がDL入りしたヤンキースのローテーションには一層の暗雲が立ち込めることになった。
手術は10月20日(火)、デビッド・アルチェク医師の執刀で行われた。ヤンキースの発表によると、この軟骨は日本時代からのものらしい。同紙は、「ヤンキースはこの軟骨の存在を、2013年オフに田中と契約する段階ですでに認識していたようだ」と報じている。
球団発表では、投球再開まで通常6週間が必要という。
来年の春季キャンプには間に合う見込みだ。同様な手術をCC・サバシアも12年10月に受けている。この時も翌年のキャンプインには影響はなかった。しかし、ヤンキースにとって心配のタネは、田中の過去2年間の故障歴だ。
2014年シーズンは右ヒジの靭帯部分損傷で2カ月半欠場した。
それにより、新人王やサイ・ヤング賞を逃してしまった。この時は、3人のドクターの診断を受け、リハビリでの保存治療を選択した。この時から、「トミー・ジョン手術を受けるべきだった」「いずれ同手術を受ける羽目になるだろう」という、その選択に対して否定的な意見が田中の周囲に付きまとっている。