もう見られない? “元PLの4番”前田健太、日米で光った打撃センス
2022/02/23
産経新聞社、Getty Images
メジャーリーグでは今季から両リーグで指名打者(DH)制が採用されることとなり、投手が打席に立つことは、基本的にはなくなった。だが、中には自慢の打棒で球場を沸かせた投手もいた。ミネソタ・ツインズの前田健太投手もその一人だ。
2月11日には自身のツイッターで「I can’t hit a home run in MLB anymore 私はもうMLBでホームランが打てなくなってしまいました。(原文ママ)」と綴り、もう打席に立てないことへの寂しさを露わにしていた。そこで今回は、「打者・マエケン」の打棒について振り返ってみたい。
最後の夏に満塁弾
投手としてのイメージがすっかり定着した前田だが、高校時代は名門PL学園で「エースで4番」を体現。投球だけでなく打つ方でもチームを牽引し、高校通算27本塁打をマークした。
2年時には大阪桐蔭のエース辻内崇伸から本塁打を記録。3年夏の大阪府大会では、準々決勝・東大阪大学柏原戦で、1-9と大量ビハインドの中、反撃の狼煙となる満塁本塁打を放つなど、土壇場で大きな力を発揮した。