【MLB】オリックスも指揮。メッツ・コリンズ監督、名将で友人のマッドンを倒し念願のワールドシリーズへ
1997年から99年まで監督とベンチコースという間柄であったカブスのジョー・マッドン監督とメッツのテリー・コリンズ監督。敵将同士で戦ったナショナルリーグ優勝決定シリーズ終了後二人は抱擁を交わした。そしてコリンズ監督は友人の思いを受け、念願の舞台ワールドシリーズに挑む。
2015/10/23
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念願の舞台ワールドシリーズへ
1960年のヤンキース対パイレーツのワールドシリーズを見たいがために母親に頼み込んで仮病のメモを書いてもらって学校を休んだこともあった。
12歳の時に見たワールドシリーズはまだデーゲームでおこなわれていた。もし両親が生きていれば、水曜日が73回目の結婚記念日となったはずだった。父親のバッドは今年キャンプ直前に亡くなっていた。試合後の報道陣への記者会見でコリンズ監督はそんなことも話していた。
コリンズ監督は10年間マイナーリーグで現役生活を送り、1981年にマイナーでの指導者としての道をスタートさせた。初のワールドシリーズ進出を決めコリンズ監督は、「ふと考えに深けていると、なんてこった。私は長年思っていた舞台に立てるのか。長年待ち続け、多くの努力を費やした価値があった。どれだけ大変なことを知ることができた」と話した。
“It’s a special moment for me after all these years when this has been your whole life, to finally get to the ultimate series, that every person who’s ever been in this game wants to get to. I’m going to enjoy it.”
「これ(野球)が私の人生の全てだったので、野球に関わる全ての人が望む最高の舞台に辿り着くことができてとても特別な瞬間だ。(最高の舞台を」楽しむよ」
コリンズ監督は試合前にはフィールドに現れていた名将ジム・リーランドから「これを当然と思うな。やり抜け」とアドバイスされ、それをそのまま選手たちにも伝えたという。
最高の舞台、初のワールドシリーズ。泣いても笑っても今季は残すところ7試合。最後までやり抜くテリー・コリンズ監督の采配にも注目だ。
出典: World Series is long time coming for Mets manager Terry Collins by Anthony McCarron in New York Daily News on October 21, 2015