【MLB】オリは2年越しのラブコール。米4年目で最少出場に終わった川崎、来季は日本かアメリカか
メジャー4年目は最低の出場数に終わったブルージェイズの川崎。来季再びFAとなるが、果たして日本球界復帰の可能性はあるのか。
2015/10/28
Getty Images
日本球界復帰となれば、オリックスが一番フィット?
では、どのチームがフィットするのか。
現状の戦力だけ見れば、古巣のソフトバンクはベストの選択肢とは言えない。遊撃は今宮健太、三塁は松田宣浩が鉄板。松田はFA権を取得したが、現時点では流出の気配はない。
二塁はここ2年連続でレギュラーの本多雄一が故障がちで、明石健志が台頭。逆に言えば、他球団でもレギュラーを張れる選手が2人そろっているわけだ。
もちろん川崎加入となれば層は増すわけだが、まだ若い選手がそろった布陣の中で、誰かが出場機会を失うことになる。
布陣だけなら、はるかにオリックスが向く。
今季新戦力として期待された中島裕之、小谷野栄一はケガも重なり数字を残せず。中島は来季も一塁、小谷野も三塁、一塁での起用が現実的だ。
遊撃は安達了一がいるがまだまだ不安定。二塁は平野恵一が引退、前半戦MVPともいえる西野真弘が出てきたが、二遊間は層が薄い。
5位に沈んだチームはゼロからの立て直しを余儀なくされており、内野の柱として是が非でも欲しい存在だろう。
森脇浩司前監督は、ソフトバンク時代の教え子である川崎獲得を、昨オフから熱望していた。成績不振で6月2日に休養に追い込まれたが、球団として2年越しの願いは叶うか。
他にも内野の布陣に不安を抱える楽天、西武などは補強ポイントにマッチするだろう。
もちろん、今季もマイナー契約を覚悟を持って飲み込んだ川崎が、来季もメジャー挑戦を選択する可能性も残されている。
ブルージェイズでは遊撃にトロイ・トロウィツキー、三塁にジョシュ・ドナルドソン、二塁にはデボン・トラビスとライアン・ゴーインズを抱えるチームでは今後も出番が限られそうだが、二遊間を必要とするメジャー球団が現れないとも限らない。需要は他選手の移籍事情にも影響されてくる。
昨オフに続き、元気印ムネリンの周辺は慌ただしくなりそうだ。