【MLB】マーリンズ新監督は20世紀最後の天才打者も、采配は「?」。21世紀の天才打者・イチローとの融合なるか
29日、米メディアは一斉にマーリンズの新監督に今季までドジャースで監督を務めたドン・マッティングリー氏に決まったと報じた。
2015/11/01
Getty Images
MLBの慣習からワールドシリーズ後に正式発表
マーリンズ・イチローが3000安打を目指す来季、指揮を執る監督がドン・マッティングリー氏に決まった。29日に米メディアが一斉に報道した。
マッティングリーは今季まで5年間ドジャースの監督を務め、ナリーグ西地区3連覇中。在任期間中には446勝363敗と、高い勝率(.551)を残した。
一方で短期決戦には弱かった。13年はリーグ優勝決定シリーズでカージナルスの前に敗退。14、15年は2年連続で地区シリーズで敗れ去った。
ドジャースとの契約は来季16年シーズン終了後まで残していた。
だが、フロントとの確執から双方の合意により退団を発表。26日にはマーリンズ新指揮官候補としての面談を済ませ、米メディアでは後任一番手に挙がっていた。
各メディアは裏付けを済ませ、一斉に就任報道を浴びせたが、球団側は一切の発表を行っていない。新たにGM職を兼ねるマイケル・ヒル編成本部長が、マッティングリーという名前を挙げることなく「交渉を進めている最中だ」とコメントしただけだ。
これには、大リーグならではの慣習が働いている。
メジャーリーグは最高峰のワールドシリーズの真っ最中。このイベントの間は、露出を極力減らさぬよう、重大な発表事は避ける紳士協定がある。30球団の中から勝ち抜いた2球団へのリスペクトでもある。シリーズ終了後にも、正式発表される運びだ。