【MLB】「苦渋の決断」先発補強最優先のジャイアンツ。青木FAも、再契約の可能性あり
ジャイアンツは4日、青木宣親との来季契約選択権を行使しないことを発表した。青木はFAとなるが、これでジャイアンツの残留がなくなったかといえばそうではない。
2015/11/06
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外野手より、先発の補強が優先のジャイアンツ
ジャイアンツは4日、青木宣親との年俸550万ドル(約6億7100万円)での来季契約選択権を行使しないことを発表した。青木はFAとなり、バイアウトに伴う違約金として70万ドル(約8500万円)を手にすることになる。
「タイミングが非常に悪かった。今は左翼手を決める段階じゃない。それよりも先発投手の補強が優先だ」
番記者への電話会見に応じたボビー・エバンスGMは苦渋の決断だと強調した。青木との来季契約選択権は、行使するか否かの期限が6日に設定されていた。
ジャイアンツのこのオフ最大の課題は、先発投手の補強。
大物FA投手を獲得するために、少しでも年俸総予算に余裕がほしかった。先発左翼手を550万ドルで決めてしまうと、先発投手に使える残りの予算がその分減ってしまう、という説明だった。
これで、青木の残留が消滅したかというと、決してそうではない。
エバンスGMは「対話の扉は閉ざしていない。我々は彼との再契約に興味を持っているし、彼も同じだと思う」と付け加えた。条件を変更しての再契約の可能性を、否定はしなかった。
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