【MLB】「先発2番手になれる」岩隈久志にタイガースが興味。マリナーズは複数年提示も
フロリダ州では30球団の編成責任者が集うGMミーティングが開催を迎え、多くの噂が飛び交う時期となった。FAになる可能性のある岩隈久志の周囲も騒がしくなってきた。
2015/11/11
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タイガースも岩隈をリストアップ
アル・アビラGMは現地11月10日にこのオフシーズンの補強ポイントとして、先発投手を挙げた。ローテーション1番手となる投手を獲得する資金はないかもしれないが、地元デトロイトの「デトロイト・フリープレス」のブログで執筆するトム・ザハリ氏はタイガースが狙うべき5人の先発投手候補を挙げ、その1人に岩隈が入っている。
アビラGMも会見中に岩隈を名指しで挙げており、ザハリ氏も怪我前の4月と怪我復帰後の7月を除けば、防御率2.66で被打率.195だった安定感を指摘した。
“Iwakuma has adjusted since coming over from Japan and can serve as a No.2 starter. Iwakuma may need an adjustment period from Seattle, but he should be the Tigers top starting pitcher target.”
「岩隈は日本から移籍後、メジャーの野球にすでに対応し、先発ローテーションの2番手を担うことができる。シアトルから移れば慣れる時間が必要かもしれないが、タイガースは先発投手としては一番のターゲットとするべきだろう」(ザハリ氏)
岩隈がクオリファイング・オファーを断り、その後の交渉で岩隈を獲得した新球団はチームの2016年のドラフト1位指名権を放棄しなくてはならない。そして岩隈を失ったチーム(この場合ではマリナーズになる)は、全チームが1位指名を終えた後に新たなドラフト権を得ることとなる。
ただMLB団体協約(CBA)では、例外としてドラフト10位以内の指名を持つチームは1位の指名権は守られており、クオリファイング・オファーを断った選手をFAで獲得すれば、チームのドラフト2位の指名権を放棄することとなる。タイガースは2016年ドラフトでは9位指名を持っているため、岩隈獲得を目指すのに支障はないだろうとザハリ氏は指摘する。
まだストーブリーグは始まったばかりだが、フロリダで開催されるGMミーティングを境に今後岩隈久志の行き先をはじめ、数多くの噂が飛び交うことだろう。
出典: Report: Seattle Mariners to offer Hisashi Iwakuma a 2-year contract by Adam Lewis in Seattle Pi.com on November 10, 2015
Motor City Bengals: 5 Starting pitcher bargains for Tigers by Tom Zahari in November 11, 2015