【MLB】主要タイトル独占のカブス。01年マリナーズ以来の快挙で、鮮烈な1年目が改めて脚光を浴びたイチロー
18日までに発表された各賞で、新人王、最優秀監督賞、サイ・ヤング賞、MVPの4賞のうち3つのタイトルでカブスの選手と監督が輝いた。これはイチローがMVP&新人王に輝いた01年のマリナーズ以来の快挙だ。
2015/11/20
Getty Images
4賞のうち3タイトルを同一球団の選手に
カブスがメジャー主要タイトルをジャックした。
18日までに発表された各賞で、新人王にクリス・ブライアントが、最優秀監督賞にジョー・マドン監督が、サイ・ヤング賞にジェーク・アリエッタが選出された。
MVPを含むこの4賞は、全米記者協会のベテランによる記者投票で決まる。このタイトル・ジャックにより再びスポットライトを浴びたのが、マーリンズと再契約したイチローだ。同一球団が4賞のうち3タイトルを占めたのは、01年のマリナーズ以来14年ぶり。その年こそ、イチローが鮮烈なメジャーデビューを飾り、MVPと新人王をダブル受賞した激動の1年だった。
イチローは00年11月にオリックスからポスティング・システムにかけられ、マリナーズが1312万5000ドル(当時約14億円)で落札。入札にはメッツ、タイガース、インディアンス、レッドソックス、ドジャースなどが参加していた。最高入札額となったマリナーズが独占交渉権を獲得し、3年総額1400万ドルで正式契約を結んだ。
日本人野手がメジャーで通用するのか、と疑問視する声をあざ笑うかのように、新人イチローは打ちまくった。157試合に出場し、打率.350で首位打者、242安打で最多安打、56盗塁で盗塁王を獲得。オールスターには337万票を獲得し、両リーグ通じて最多得票で選出された。MVPと新人王の同時選出は、1975年のフレッド・リン(レッドソックス)以来、史上2人目の快挙だった。