「大谷賞」は現実的?…個人名が冠されたMLB賞5選。大谷翔平は“新たなMVP”を生み出すか
2023/03/01
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エドガー・マルティネス賞
その年最も活躍した指名打者の選手に贈られるエドガー・マルティネス賞。1973年から導入された同賞は、元々は「最優秀指名打者賞」の名称だったが、2004年にエドガー・マルティネス引退に際して、その功績を称えて改称された。DHで年間100打数以上の選手が対象で、担当記者や球団広報担当者らの投票で決まる。
エドガー・マルティネスは、MLB史上初めて本格的に指名打者(DH)として起用され続け、ポジションを確立した選手。通算成績は、2055試合の出場で、打率.312、2247安打、309本塁打、1261打点、OPS.933(出塁率.418+長打率.515)で、1995年以降は数えるほどしか守備に就いていないという、まさに打撃専門の選手だ。
シアトル・マリナーズ一筋でプレーを続け、キャリア晩年にはイチローの同僚であった事から、日本のファンにとっても馴染みのある一人ではないだろうか。
そんな同賞の歴代最多受賞者は、意外にもエドガー・マルティネス本人ではなく、デビッド・オルティズ(8回)。マルティネスは5回だった。日本人選手では、大谷翔平が21年、日本人として初めて輝き、昨季も2年連続受賞を果たした。