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【MLB】岩隈、ドジャースとの再交渉を待たず。急転直下の古巣マリナーズ入り

ドジャースへの入団が確実視されていた岩隈だが、入団交渉中のメディカルチェックで問題が発覚、岩隈は1年契約でマリナーズと再契約することが決まった。岩隈との再交渉の望みが絶たれたドジャースは、他の投手に触手を伸ばしている。

2015/12/18

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カーショウに続く2番手を期待されていた岩隈

 日本時間18日、3年4500万ドルと報じられていたロサンゼルス・ドジャースと岩隈久志の契約が白紙になっていることが複数の記者により報じられた。白紙の理由は岩隈がメディカルチェックにパスできなかったため、球団側はこれが無事に終われば岩隈との正式合意を発表する予定だった。
 
 新たな条件で岩隈との再契約を目指していたドジャースだが、18日午後に状況は一変。岩隈が古巣シアトル・マリナーズと1年契約+オプションで再契約したことが発表された。就任直後から「岩隈との再契約は最優先事項の一つ」と語っていたジェリー・ディポート新GMが有言実行した形だ。
 
 岩隈は昨シーズン前半戦、肩の故障により故障者リスト入りしたものの、シーズンでは20試合に登板し9勝5敗、WHIP1.06の好成績を残している。メジャー4年間の通算防御率は3.17と安定、ドジャースでは移籍したザック・グレインキーに代わるスターターとして、期待されていた。
 
 メディカルチェックで異常が見つかるケースは過去にも多くあった。レッドソックスで2013年の世界一に貢献したマイク・ナポリは、前年オフにレッドソックスと3年3900万ドルで契約合意するも、体調に問題が見つかり契約が白紙に。しかしその後1年500万ドル+出来高800万ドルと大幅に下がった条件でレッドソックスと契約を結んでいる。
 
 一方2013年のオフに、オリオールズとの2年1500万ドルが白紙になったグラント・バルフォアは2年1200万ドルでレイズと契約を結んでいる。岩隈はバルフォアと同じケースとなった。ちなみにバルフォアは移籍1年目に成績を落とし、2年目の春に解雇、オリオールズの見立てが正しかったという結果となった。
 岩隈はドジャースの判断を見返す結果を残せるだろうか。
 
 マリナーズが1年契約という好条件で岩隈を獲得、ローテーションを大幅強化した一方で、2番手候補だった右腕を失ったことを受けてドジャースは、新たな先発投手の獲得が急務となる。

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