【MLB】岡島らも経験、身体検査で起きるドラマ。岩隈の引き戻しに成功し大歓声に沸くマリナーズ
ドジャースと契約合意と報じられていた岩隈久志が一転、マリナーズに残留することになった。今回キーワードとなった身体検査。過去にも一度は契約で合意に達しながらも身体検査の結果で白紙に戻った事例は多い。
2015/12/19
過去に岡島、野口らも身体検査に引っかかった
身体検査の結果、契約がご破算となるケースは、大リーグでは毎年のように見られる。日本選手では2012年にヤンキースとマイナー契約を結んだ岡島秀樹が、キャンプ直前に身体検査の結果、左肩に異常が見られたとして契約解除された。
岡島自身がブログで「痛みもないのになぜ?」と記したほど。実際にその後ソフトバンクと契約し、56試合に登板し防御率0.94と素晴らしい成績を残した。
岡島の例ではないが、球団が「言い訳」として身体検査の結果にケチをつけ、契約を反故にすることさえある。他のお目当ての似たタイプの選手の獲得に道筋が立ち、先に合意していた選手が不要になった場合などだ。
2009年には巨人を戦力外となった野口茂樹がブルージェイズとマイナー契約に合意。やはり、身体検査で左肘に問題があるとして契約を破棄されている。
また、2012年オフにレッドソックスは捕手兼一塁手だったマイク・ナポリと3年総額3900万ドルで契約合意。その後、検査で臀部(でんぶ)に不安が見つかり、年俸500万ドル+出来高の1年契約と条件を下げて契約を結んだことも。
今回の岩隈の件でも、ドジャース側は条件を下げての交渉続行を模索していたというが、1年契約に17、18年の契約延長オプションを設けたマリナーズを岩隈が選択した。