【MLB】岡島らも経験、身体検査で起きるドラマ。岩隈の引き戻しに成功し大歓声に沸くマリナーズ
ドジャースと契約合意と報じられていた岩隈久志が一転、マリナーズに残留することになった。今回キーワードとなった身体検査。過去にも一度は契約で合意に達しながらも身体検査の結果で白紙に戻った事例は多い。
2015/12/19
同じ検査結果に対して受け止め方は球団によって千差万別
ドジャースとマリナーズの姿勢を見ても、同様の身体検査の結果に対して、判断の仕方は千差万別であることがわかる。岩隈に見つかった問題の詳細は明らかではないが、ドジャースは3年4500万ドルを投じるにはリスキーだと感じたのだろう。
一方のマリナーズは来季35歳となる岩隈に対し、3年契約は当初から否定的で、2年契約にこだわり一度は争奪戦に敗れていた。幸運にも訪れた敗者復活戦で、契約延長オプションという手法で、一度は流出した右腕を引き戻すことに成功した。
そもそも2010年以降、大リーグ全30球団は選手の健康状態をデータベース化し、オンラインで共有している。移籍の際の余計な手間を減らすためだ。それでも、今回のような細部で球団の意見や判断が分かれることもある。
ジェリー・ディポートGMは「ここ数日でチャンスが巡ってきた。球団のみんながわくわくしている」とコメント。球団職員に岩隈との逆転再契約を告げ、大歓声が沸く映像は、球団公式アカウントからツイートされた。
契約の最後を左右する「pending a physical」(身体検査の結果待ち)。正式なサインを直筆で交わすまでは、何が起きるのかはわからない。