【MLB】岩隈・上原らにチャンス? 今季果たせずも、16年プレーオフ進出の可能性がある6チームを大胆予想
コンペティティブ・バランス(戦力の均衡)の制度がうまく機能しており、毎年プレーオフ争いを繰り広げる顔ぶれが変わるMLB。「MLB.com」は今季プレーオフ進出を果たせなかったものの2016年にはプレーオフ争いへ食い込んでくる可能性のある6チームを予想している。
2015/12/25
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ジャイアンツ、ナショナルズは可能性大
2015年はプレーオフ進出を果たせなかったが、来季プレーオフ争いに食い込んでくる可能性のある6チームを『MLB.com』が特集した。
2015年のプレーオフは前年進出を果たせなかったアストロス、ブルージェイズ、カブス、メッツ、レンジャース、ヤンキースが名を連ねるなどMLBが謳うコンペティティブ・バランス(戦力の均衡)がうまく機能していることを証明する形となった。
記者のライル・スペンサー氏は、来季プレーオフ争いに加わってくる可能性があるチームとして、まずサンフランシスコ・ジャイアンツをあげた。
すでにブルース・ボーチー監督が偶数年にチームを優勝に導いている事実は周知のことだ。2010年、2012年、2014年にジャイアンツはサンフランシスコでパレードを行い、16年もその可能性は十分にあり得るという。
要因として、同地区ライバルのロサンゼルス・ドジャースを差し置いて獲得した先発投手ジョニー・クエトとジェフ・サマージャの存在がある。
エースのマディソン・バムガーナーとともに、強力なローテーションを形成し、層の厚いブルペンも誇る。さらには本拠地のAT&Tパークは昨年1番得点が少なかった球場であり、ボーチー監督とリゲッティ投手コーチは投手の実力を出させることに長けていることもスペンサー氏は評価した。
また怪我のため昨季51試合の出場に留まったハンター・ペンス、91試合の出場に終わったジョー・パニックが復調すれば、ブランドン・クロフォードとバスター・ポージーとともに攻撃陣は安定することを加えた。
次に挙げたチームはワシントン・ナショナルズ。今季は優勝候補に挙げる人も多かったが、83勝でシーズンを終え不本意なものに終わった。
だがマネージャー・オブ・ザ・イヤーをこれまで3度受賞しているダスティー・ベイカー監督を招聘し、MVPのハーパー、サイヤング賞候補となり得るシャーザー、ストラスバーグは健在。そして2008年に出されたある統計学の研究によると、ダスティー・ベイカー監督はMLB史上、打者を指導するのが一番うまい監督として評されており、それだけでなくルペンの起用法のうまさもMLB歴代トップ10に入っているというデータがあると、スペンサー氏は紹介した。スター選手はすでに揃っており、ベイカー監督がクラブハウスの士気を高めていくことができれば、周囲が2015年に期待していたチームを2016年に見られるかもしれない。