【上原浩治インタビュー#4】キンブレル加入も、8回のポジションを確保してからクロ―ザーを奪いにいく
いよいよ2016年を迎えた。昨年はシーズン途中で怪我のため離脱したものの、ボストン・レッドソックスの守護神として活躍した上原浩治選手。当サイトでは年末年始、4回にわたりインタビューを掲載する。最終回は2015年を振り返りつつ、今季への思いを聞いた。
2016/01/03
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2015年は、もったいなかったけれど後悔はしていない
――ここからはシーズンの話をしたいと思います。この2年はチームの順位がよくなかったです。年は越しましたが2015年を振り返っていかがでしょうか?
上原 悔しいという気持ちは当たり前のようにありますけど、もったいないと思う1年でしたね。
――もったいないとは?
上原 ケガをする前は調子が良かった。8月に調子が上がってきた時にケガをしたんでね。でも、あのプレーに関しては、後悔はしていません。
――打球に反応してしまった。考えてやったのではないということでしょうか?
上原 とっさに出たことなので、あれが自分のスタイル。もったいないことではありますけど、後悔はしていない。
――2013年にワールドチャンピオンになって頂点に立ちました。そのあとはどのようなモチベーションだったのでしょうか?
上原 常にキャンプの時は、新しい球種を取得しようと思って臨んでいました。結局、シーズンが始まるとどんどん投げなくなるんですけど、横の変化が欲しくて、チャレンジをしています。
――いつも新しい試みを?
上原 キャンプ中はいつもそうですね。新しい球を覚えたいと思っています。同じことをしていたら投球パターンがバレてきますから。キャッチャーもいろいろ考えてくれている。捕手とのコミュニケーションも大事だなと感じています。