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【MLB】2015年は「難」――故障や不振……次々に日本人選手を襲ったアクシデント

2015年日本人メジャーリーガーにとっては、怪我や不調に泣く厳しい1年だった。

2015/12/31

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止まらぬ故障渦

 2015年は日本人メジャーリーガーたちにとって、厳しい1年となった。年末風物詩よろしく、漢字一文字で表すならば「難」がふさわしい。

 開幕前からショッキングな出来事が待っていた。日本人投手の大将格・ダルビッシュ有が、3月にトミー・ジョン手術。全治1年以上でシーズンを棒にふった。

 故障渦の流れはとどまるところを知らず。カブス・和田毅は左大腿を、レンジャーズ・藤川球児は右足付け根をキャンプ中に痛め、ともに故障者リスト(DL)で開幕を迎えた。

 開幕直後の4月、今度はマリナーズ・岩隈久志が右後背筋痛で、ヤンキース・田中将大は右手首の腱鞘炎と前腕の張りを訴え、立て続けに離脱。岩隈は復帰まで2カ月、田中は1カ月半を要した。

 開幕DLの藤川は、復帰後も状態が上がらず5月半ばには40人枠から外されそのまま退団。和田は傘下3Aでの調整を経て6月中旬には移籍後初勝利を挙げたが、その直後に三角筋を痛め再びDL入りした。

 鉄壁を誇ってきたレッドソックスの救援コンビにまで、受難は及んだ。
 上原浩治は8月頭に打球直撃で右手首を骨折し、そのままシーズン終了。後を託されクローザーとなった田澤純一は勤続疲労から精細を欠き、後半戦の防御率は7.08に。疲労を抜くため、9月半ばに首脳陣は今季中は登板させずシャットダウンすることを決めた。

 日本人メジャーリーガーの中で、ただ一人開幕から好調だったジャイアンツ・青木宣親にもハードラックが待っていた。6月11日には打率.336とするなど、初のオールスター出場は目前だったが、6月20日に死球を受け右足のすねにあたる腓骨を骨折し戦線離脱。復帰後には頭部死球を受け、最後まで脳震とうの後遺症に苦しめられ続けた。

 野手ではブルージェイズ・川崎宗則も5月中旬に頭部に死球を受け、マイナーのDL入りを経験している。

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