【MLB】ダルビッシュ、2016年復活が期待される選手2位に。「5カ月でも十分にインパクトを残せる投手」
『MLB.com』では「来季の復活へ注目選手トップ10」と題した特集を組んだ。
2015/12/31
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10人中6人が投手
2015年シーズンは怪我や不調を理由に周囲の期待に応えられなかった選手が多くいた。その選手たちにとっては新たな年が待ち遠しいだろう。
今年はテキサス・レンジャースのプリンス・フィルダーとニューヨーク・メッツのマット・ハービーがカムバック・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーを獲得し、チームのプレーオフ進出に貢献した。
15年に比べて、WAR(そのポジションの代替可能選手に比べてどれだけ勝利数を上積するか)を2016年は上回ると予想されるトップ10選手を「ファン・グラフス」のデータを元に『MLB.com』が特集を組んだ。
ちなみにこのランキングに挙げられた選手は最低でも1シーズンWARを3.0以上残した選手のみだ。2015年シーズン途中にデビューを果たし、来季ブレイクが予想される選手は考慮されない。
来季の復活を期待する選手のトップ10のうち、6人が投手だ。
投手の場合は全員が怪我からの完全復活を目指すものばかりだ。昨季怪我で出遅れ本来の投球ができなかったもの、もしくはシーズン序盤に怪我で離脱を余儀なくされたものだ。
10位にはテキサス・レンジャースのデリック・ホランド。2015年は10先発登板にとどまり、ここ2年では肩とひざの怪我の影響で16登板に留まっている。9位にはロサンゼルス・ドジャースの柳賢振。故障前はメジャーリーグでもローテーションを引っ張れる投手という地位は確立したが、昨季5月に受けた関節唇の手術からの完全復活には疑問が残る。2013年のルーキーイヤーでは、30登板以上で防御率3.00を残したが、ここ2年は怪我に悩まされている。ザック・グレインキーを失い、岩隈久志と契約合意に至らなかったドジャースにとっては彼の復活は喜ばしい光景になるだろう、と『MLB.com』の記者、ポール・カセラ氏は予測する。
7位のセントルイス・カージナルスのアダム・ウェインライト、5位のトロント・ブルージェイズのマーカス・ストローマンは投球時以外で怪我を負ってしまった。
ウィンライトはシーズン序盤の4月に打者として打席から飛び出す際に左アキレス腱を断裂。シーズン最後に復活を遂げたが、復帰後はリリーフ投手としての6登板に留まった。ストローマンはブレイクが期待されていたシーズン前の守備練習中に左前十字靭帯を断裂し、シーズン絶望とは言われていたが9月に復帰し、2016年の完全復活が期待される。