3000安打へカウントダウン。マーリンズ・イチローが2016年の『主役』に
3000本安打へ残り65本。イチローは2016年、大記録を懸けてマーリンズでプレーする。
2016/01/03
Getty Images
早期の契約更新から見て取れる、マーリンズの期待
42歳の大ベテランが2016年の主役になりそうな予感が漂う。
マーリンズ・イチローのことだ。史上30人目となるメジャー通算3000本安打まで残り65本。そして日米通算安打もピート・ローズ氏が記録したメジャー通算歴代最高の4256安打にあと43本まで迫っている。
今年中の偉業達成は確実と見られているだけに、その〝Xデー〟はいつの日になるのか。今から日米のファンが大きな関心を寄せている。
2015年のレギュラーシーズンが終了した直後の昨年10月6日にマーリンズと再び1年契約を結んだ。今年も引き続き「第4の外野手」の役割を担うことになるが、球団から大きな期待と全幅の信頼を向けられている点は早々に契約延長のオファーを受けたところからもよく分かる。
昨年は2014年シーズンよりも多い153試合に出場しながらも、主な個人成績は398打数91安打で打率.229、1本塁打、21打点、11盗塁に終わり、この4部門はメジャー自己ワーストに終わった。それでも昨年のイチローはプロ24年目、メジャー15年目で不惑をとうに過ぎているベテランプレーヤーだ。
マーリンズの昨年スプリングトレーニングに参加したロースターの平均年齢は27.0歳。基本的には控えの立ち位置で難しい調整を強いられながらもヤングジェネレーションの波に飲み込まれることなく、堂々とメジャーリーガーとしてプレーし続けている凄さは筆舌に尽くしがたい。
ちなみにあまりクローズアップされてはいないが、昨年のイチローは出塁率でチーム10傑に入る8位の.282を残している。このようにどんなポジションであってもベストを尽くそうと奮闘しながら仕事をこなす姿は誰もが目指すべきチームの模範として数多くの若手選手たちに有益な刺激を与えている。