【MLB】長期契約の前田も1、2年活躍してくれればOK?著名コラムニストは手厳しい評価
著名コラムニストが「ドジャースの先発陣はグレインキーが抜けても大丈夫」と述べている。そして、前田との長期契約も保証額の低さを根拠に「1、2年活躍してくれればOK」と評している。
2016/01/07
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前田への評価は?
ネイヤーは、前田がどれだけ活躍できるかは懐疑的なようだが、セイバー系ジャーナリストのジョー・シーハンのコメントを引用し「前田獲得は許容できる」と語っている。シーハンは彼のニューズレターで、日本から先発投手を獲得することは「高くつくし、概ね失敗に終わっている」と指摘しているが、こうも記している。
Maeda’s getting “less guaranteed money over eight years than Zack Greinke will make by Labor Day.”
前田が得る保証額は「8年分を合わせてもグレインキーがレイバー・デイまでに稼ぐ額よりも少ない」
「レイバー・デイ(労働者の日)」はアメリカの祝日で、9月の第一月曜日と決められている。「(シーズン終盤に訪れる)レイバー・デイまでに稼ぐ額より少ない」とは、前田の8年分の保証額2500万ドルが、グレインキーの1年分である3400万ドルにすら及ばない、ということだ。
したがって、ネイヤーは、「日本人投手は耐久力に問題があるが、ドジャースは前田が長年に渡り働き続けてくれなくても良いのだ。1~2年ちゃんと働いてくれれば、十分モトは取れる」と、前田獲得を経済的観点から評価している。
柳やマッカーシーの復帰はプラス要因
「耐久性に問題がある」とは、ダルビッシュ有や田中将大が渡米後間もなくヒジの故障に見舞われたことを指している。
また、カズミアや前田の獲得以外でも、昨季故障や手術でシーズンを棒に振った柳賢振やブランドン・マッカーシーが復帰すると見られている(マッカーシーはシーズン中盤から)ことを、昨季に比べての大きなプラス要因に挙げている。
「グレインキー抜きでは勝てない」との声もある。しかしネイヤーは、昨季ロイヤルズがエース級の先発投手は皆無でありながら世界一になっていることを指摘し、偉大な先発投手が2人から1人に減っても悲観的になることはないと結論付けている。
出典:“Here’s the case for the Dodgers’ rotation being fine without Zack Greinke”@ FOX Sports by Rob Neyer in Jam. 4th 2016