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【MLB】セットアッパーが濃厚の呉昇桓は、カージナルスのアジア開拓の道筋になるか

呉昇桓が1月11日、セントルイス・カージナルスと契約合意し、記者会見を行った。

2016/01/12

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呉昇桓獲得はカージナルスのアジア開拓の布石になるか

 ゴールド記者はカージナルスがここ数年アジア市場でのスカウトを強化していたことを述べた。
 
“Oh was one of the players the Cardinals have been interested in and scouted as they worked to enhance their presence in Asia and their understanding of how talent there translates to spending here. In the past two years, the Cardinals have placed bids on two Korean players, both infielders, and came up short of other offers.”
「呉はカージナルスが興味を持っていた選手の1人であり、チームがアジアでの存在感を高めるためにスカウトを続け、アジア人の能力がどうメジャーリーグの野球に対応できるかをスカウトし続けていた。ここ2年間では韓国人内野手の獲得に入札したものの、他球団の提示額に届かなかった」
 
 今回の契約合意は韓国リーグに復帰すれば(賭博問題で)出場停止処分を受けることになるということが明らかになった直後のものとなった、とゴールド氏は見解を示したが、モズリアクGMは記者会見の中で、呉自身が出場停止処分を知る前に契約合意にいたっていたということを強調した。呉昇桓もその事実がメジャー移籍とは直接の関係がなく、メジャーリーグでプレーすることは「夢」と通訳を介して語った。
 

クローザーへ繋げる戦力の充実になるか

 呉昇桓の獲得でカージナルスはキャンプを4人の抑え経験者を抱えて迎えることになる。カージナルスはローゼンサルに繋げる確実なセットアップマンを模索していた。
 
 ローゼンサルが不動の抑えではあるものの、再契約したジョナサン・ブロクストン、そしてチーム2年目で契約最終年を迎えるジョーダン・ウォルデンもいる。ちなみにウォルデンは昨シーズン肩の怪我のため、シーズンを10回1/3で終えたため、計算できない部分もあるという。
 チームは、先発からローゼンサルへ繋げる実績と経験のある投手の獲得を目標として挙げていた。ブロクストン、そしてすぐにメジャーに飛び込むことができれば、呉昇桓が左腕のシーグレストと右腕のメイネスとともにその役割を担うことになるだろう、とゴールド氏は予想する。
 
 2015年オフシーズンは韓国人一塁手の朴炳鎬の入札にも参加したが、ミネソタ・ツインズの額を下回り実現しなかった。2014年オフシーズンも韓国人遊撃手の姜正浩の入札に参加したが、惜しくもピッツバーグ・パイレーツの額に届かず2位に終わっていた。
 
 カージナルスは、その2人の韓国人野手と対戦してきた呉昇桓がメジャーでどういった数字を残すのか検討を繰り返してきたという。
 
 昨シーズンは抑えのローゼンサルに繋げるため、メイネスとシーグレストに頼り切っていたマシーニー監督にとって、新加入した呉昇桓が新たな選択肢となるか、そしてチームにとってもアジア開拓の道筋を作ることになるのかグラウンド内外で彼の役割が注目される。
 
出典: Cardinals acquire Korean relivever Oh by Derrick Goold in St. Louis Post-Dispatch on January 11, 2016

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