【MLB】田澤純一とレッドソックス「主張する年俸額にかい離も、歩み寄りは時間の問題」
田澤
2016/01/20
Getty Images
年俸調停前に妥結が大半の見方
「40/60/80%ルール」とは、明文化されたものではない。あくまで慣習だ。これは、その対象選手が仮にFA選手だとした場合のみなし年俸を設定し、調停権を得て初年度の選手ならその40%、2年目なら60%、3年目(通常この翌年はFAとなる)なら80%を正当な年俸と判断すると言うものだ。
記事で「他にも考慮すべき点」としているのは、田澤は昨季8月以降急激に調子を崩したことだ。それまでは過去数年間勝利の方程式に組み入れられた信頼できる中継ぎ投手だったが、今季の田澤をそう見るか、それとも昨季のメルトダウンした状態も踏まえて判断するかにより、彼のオープンマーケットでの「見なし年俸」は変わってくるのだ。
「最終的には両者は、他の多くの調停申請ケース同様に、公聴会前に互いが折れ妥結するだろう」と予測している。公聴会では、選手側は自分の主張がいかに正当なものかを述べるが、球団側は逆にその選手は自分が主張するほどの価値はないとその意見を否定する発言を行うことになる。これは、ある意味では互いの関係を損ないかねない行為であり、その点でも「球団側が妥協案を提示する」と見ているのだ。
実際、レッドソックスでは過去13年、実際に調停に至ったケースはないことが紹介されている。同球団では昨年8月に編成の最高責任者の交代があり、前タイガースのデーブ・ドンブロウスキーが就任したが、彼も13年間に及ぶタイガース在籍時代、一度も調停まで至ったケースはない。
出典:”Red Sox, Junichi Tazawa far apart on arbitration figures” @ Over The Monster by Ben Buchanan in Jan. 15th 2016