【MLB】「メディア」に揉まれ結果を残してきたヤンキース・田中。勝負の3年目、エースの自覚
メジャー3年目を迎える田中。過去2年は年間一度もローテーションを守れていない。3年目、エースとして全うすることができるか。
2016/01/25
Getty Images
2年連続DL入り
メジャー3年目で飛躍の時を迎えるか。ヤンキース・田中将大の2016年シーズンに大きな期待がかかる。1月22日にコボスタ宮城で行われた自主トレを公開し、大勢の報道陣が集まった様子は各メディアでも大きく取り上げられていた。
一昨年7月にPRP療法を受けて以来〝爆弾〟を抱え込んでいるとされる右ひじには今後どうしても不安がつきまとうが、それも本人は覚悟を決め込んでいる様子。周囲の不安など柳に風と言わんばかりに自分のやるべきことだけに集中し、ただひたすらに黙々と汗を流す姿はとても頼もしく思える。
自分がヤンキースのエースであることを今まで以上に意識しなければならない。そういうシーズンとなることは、この日の囲み取材でもハッキリと口にして大きく報じられたようにかなり強い自覚を持っているようだ。
メジャー1年目の2014年は13勝5敗、防御率2.77。そして2年目の昨年は12勝7敗、防御率3.57。プレッシャーのかかるピンストライプ軍団の一員として2年連続二けた勝利をマークした点は、確かに素晴らしい。
しかし2年連続でDL(故障者リスト)入りしているのも、また事実だ。シーズンを通じてローテーションを守り続けたことは1度もなく、ルーキーイヤーに右ひじの部分断裂を発症してからは常に危険と背中合わせの登板を強いられている。高い理想を思い描いている田中が、この成績に満足できているはずはない。