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田中も4年目に行使可能。グレインキーら一流メジャーリーガーの契約に盛り込まれたオプトアウト

現在、超一流のメジャーリーガーの契約の中にオプトアウトという条項を盛り込むケースが主流となりつつある。

2016/01/26

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オプトアウト条項を盛り込んだ契約が主流に

 近年、メジャーリーグではこのオプトアウト条項が大流行。前述のグレインキー同様、今オフも、デビット・プライスとレッドソックスの契約、ヨエニス・セスペデスとメッツの契約、ジャスティン・アップトンとタイガースの契約などに盛り込まれている。
 
 ジャスティン・アップトンの契約は、6年1億3275万ドル(約157億円)であった。この契約の中に、最初の2シーズンが終了した時点で、オプトアウトを行使できる権利が盛り込まれている。
 
 この事に関して、スポーツイラストレイテッドのクリフ・コーコラン記者は、下記のように報道している。
 
The Tigers would be wise to let Upton go at that point.
Unless he takes a meaningful step forward in the next two years, Upton won’t be worth any more than that $88.5 million in his age-30?33 seasons.
In 2016 and ’17, however, he should be worth more than $50 million, making the potential two-year, $44.25 million reality of this contract?should Upton opt-out?a very nice deal for Detroit.
タイガースとしては、(最初の2シーズンが終了した時点で)アップトンが権利を行使し、チームを出ていってもらったほうが良いだろう。アップトンが最初の2年でさらなる成長をしない限り、(残りの4年である2018~2021年に)30~33歳となる彼に、8850万ドル(約105億円)を支払う価値はない。しかしながら、2016~2017年のアップトンは、本来であれば5000万ドル(約59億円)以上の価値のある選手だ。今回の契約では、最初の2年を4425万ドル(約52億円)に抑えられている。タイガースにとって、このオプトアウト条項は、非常に都合が良いのだ。
 
 2013年オフ、田中将大とヤンキースが結んだ契約の中にも、オプトアウト条項は含まれていた。契約は7年1億5500万ドル(約183億円)だが、4年目終了時(2017年シーズン終了時)にオプトアウト条項を行使する権利を与えられている。
 
 4年目終了時、田中は29歳となっており、投手としてまさに全盛期。しかし、常にひじに不安が残るため、仮に田中がオプトアウトを行使しても、ヤンキースは引き留めない可能性も考えられる(もちろん、田中が行使すらしない可能性も)。
 
 双方の思惑が見え隠れする、このオプトアウト条項。まさに『現在のトレンド』と言える契約条項だろう。
 
出典:Sports Illustrated
Tigers get great deal, needed bat with Justin Upton By CLIFF CORCORAN
http://www.si.com/mlb/2016/01/19/detroit-tigers-justin-upton-signing

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