【アメリカの眼】「ダルビッシュ有まで徹底調査」MLBが賭博行為に極めて敏感なワケ
日本在住の弟の逮捕でダルビッシュまでMLBに調査されたというのはいささかショッキングだが、賭博関連はどんな些細な噂も看過しないMLBの方針の現れだ。
2016/01/26
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関係者も徹底的に調査
「MLB機構が、ダルビッシュ有は違法賭博行為への関与はなかったと結論付けた」ということは、すでに日本でも広く報道されているが、『Yahoo!スポーツ』のMLBブログ『ビッグリーグ・シチュー』でのマーク・タウンゼンド記者の記事は、それだけでなくなぜMLBはダルビッシュまで調査したのか、他にはどのような事例があったのかより深く報じている。
実弟の野球賭博行為で「ダルビッシュまで調査された」というのはいささかショッキングだったが、タウンゼンドはダルビッシュの所属するレンジャーズの地元紙『ダラス・モーニング・ニューズ』の記事を引用し、その背景となるMLBの方針を紹介している。
MLB consistently investigates suggestions of anyone in the game involved with gambling. In the last two years, Pittsburgh pitcher Jeff Locke was cleared after allegations surfaced, and Miami pitcher Jarred Cosart was fined for placing illegal bets on sports other than baseball.
MLBは選手、関係者の賭博への関与への噂は例外なく調査を行う。過去2年でも、パイレーツのジェフ・ロック投手が調査され、疑いが晴れたということがあったし、マーリンズのジャレッド・コザート投手は野球以外の競技での違法ギャンブル行為で罰金を科された。