【MLB】約7.6㎝狭くなれば特に田中は不利? コミッショナー、投高打低解消へストライクゾーン変更に言及
ここ数年、メジャーリーグではストライクゾーンを狭めようとする動きが見られている。制球力が武器の日本人投手には特に影響を及ぼすかもしれない。
2016/01/30
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ストライクゾーンの変更で特に不利になる選手は?
ファングラフスは早速「ストライクゾーンの下限が上がることで不利をこうむる投手」と題して特集を掲載。PITCHf/xのシステムを用いて、地上1.5フィートから1.75フィートのゾーンに投げ込む率の高かった20投手をリストアップした。
トップに入ったのはドジャースの先発左腕アレックス・ウッド。昨季の全投球2907中、11.9%にあたる346球がそのゾーンに入っていた。
そして日本投手で唯一、15位に入ったのがヤンキース・田中将大。全投球2290中、10%の230球がそのゾーン。ストライクゾーンの下限が変更されれば、今まではストライクと判定されていたが、以降はボールとなるゾーンだ。
それだけ低めに、確実に制球されているという能力の高さの証明でもある。その一方で、ゾーンが上がれば不利になりかねない、というのが同サイトの指摘だ。
もっとも田中最大の武器はスプリット。同時に、そのゾーンで見逃しストライクを多く取った20投手もリストアップ。そちらでは田中の名前が消えた。
低めで空振りを奪えているのが田中のスタイル。それならば、同じゾーンで見逃しストライクを多く奪う投手に比べれば、影響は軽微になるか。
ただ、実際にゾーンが圧縮されるなら、どの投手も不利をこうむるというのは揺るがない事実だ。