MLB史上初の偉業に挑むイチロー。同一シーズン、3000本安打＆500盗塁ダブル達成なるか
マーリンズのイチローにとって、2016年は大記録達成の年になるだろう。メジャー通算3000本安打と500盗塁のダブル達成が目前に迫っている。
2016/02/02
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MLB史上3000安打＆500盗塁達成者は6人のみ
マーリンズ2年目を迎えるイチローは、メジャー通算3000本安打と500盗塁に迫っている。残すはあと65安打と2盗塁。レギュラーではないので達成時期を予想するのは難しいが、どちらも今シーズン中に辿り着く可能性は高い。
イチローはメジャーデビューした2001年から昨シーズンまで、15年続けて90安打以上を放ち、2ケタ盗塁も決めている。日本時代から数えれば22年連続だ。昨シーズンの打率は渡米以降ワーストの.229（398打数91安打）だったが、今シーズンもそれと同じ打率だとしても、284打数で65安打に達する。
これまでに、3000安打は29人、500盗塁は37人が達成している。そのうち、6人は両方を成し遂げている。最近ではリッキー・ヘンダーソンが、2001年のシーズン最終戦に打った二塁打で「3000安打＆500盗塁クラブ」のメンバーとなった。
ただ、イチローが今シーズンにやってのけそうな「同一シーズンに3000安打と500盗塁を達成」となると、これは前例がない。
それぞれの金字塔に到達した年が最も近いポール・モリターでさえ、2年離れている（500盗塁よりも3000安打を先に達成したのはモリターだけだ）。ヘンダーソンの3000安打に至っては、500盗塁から16年後のことだった。
これは、イチローが安打と盗塁をどちらも揃って積み重ねてきたことを物語っている。通算2935安打は21世紀以降の最多で、498盗塁は2番目に多い。乱暴な計算になるが、イチローの安打＋盗塁＝3433は、2位のジミー・ロリンズに566（2405安打＋462盗塁）もの差をつけている。