【アメリカの眼】岩隈が故障しなければマリナーズに光。「サイ・ヤング賞候補者1人分層が厚くなった」先発陣
来季のマリナーズの先発陣は、良い構成になったと地元紙が評価している。何よりも一度はシアトルに別れを告げた岩隈久志が戻ってきたことにある。
2016/02/04
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質の高い先発陣が揃ったマリナーズ
ダーリングは、マリナーズ先発陣の強みとして、質の高い投手を6人も抱えていることを挙げている。思い出してみると、昨季開幕後は岩隈とジェームズ・パクストンを故障で欠く状態だったが、それにより先発投手の頭数が揃っていることはとても重要だということを身にしみて感じたはずだ(パクストンは結局13先発のみ)。
今季のローテーション候補には、フェリックス・ヘルナンデスと岩隈の2枚看板に、タイワン・ウォーカー(昨季11勝)、マイリー、そしてパクストン、カーンズと続く。毎年安定して多くの投球回数をこなしているマイリーのような投手が4番手に備えているというのは心強い。5番手はカーンズとパクストンのうち、故障なく好調なほうがローテーション入りし、もう1人は3Aのタコマで開幕を迎えることになる、とダーリングは見ているようだ。
しかし、頭数が増えたとしてもマリナーズ躍進の鍵は、岩隈とパクシトンが故障なく過ごすこととしている。
Iwakuma, when healthy, is one of the best pitchers in baseball. And James Paxton has shown glimmers of utter dominance against major league players. Those players staying healthy could easily be a difference of three or four wins, which could be the difference between making the playoffs and patiently waiting thru October for football season to get rolling.
岩隈は体調さえ問題がなければ、球界きっての優秀な投手のうちの1人だ。パクストンはメジャーの打者たちも圧倒することができるという明るい光を見せた。彼ら2人が健康でいるかどうかで、年間3~4勝の違いが出るはずだ。この差が、プレーオフ出場を果たすか、フットボールを追いかけながら10月が過ぎ去るのをじっと待つことになるかの分かれ道となるのだ。
出典:”2016 Seattle Mariners spring preview – rotation” @ The Seattle Post Intelligencer by Kenny Darling in Jan. 28th 2016