【MLB】オリオールズ岡島、3度目の挑戦。華々しい実績と度重なる不運……逆境をチャンスへ
岡島秀樹のオリオールズ入りが米メディアで報じられた。しかしマイナーキャンプスタートとなり、ベテランにとっては厳しい船出となる。
2016/02/05
Getty Images
キャンプ直前で契約無効に
次なる不運はレッドソックス退団後。11年末にヤンキースとマイナー契約を結んだが、キャンプ直前の2月になってフィジカルチェックの結果左肩に異常が見つかったとして、契約を無効とされた。
当時、岡島はブログに「残念です。体は元気なのにね。痛みもないのになぜ?本当に悲しくなります」などと記していた。少なくとも本人に故障の認識はなかった。
契約無効とした翌日に、チームは左の中継ぎのクレイ・ラパダとマイナー契約を結んだ。より活躍する見込みのあるラパダ獲得に道筋が立ったために、岡島との契約を反故にする口実に「左肩の異常」が使われた、とする向きさえあった。
実際に岡島はその後3月になってソフトバンクに入団し、56試合に投げ防御率0.84と活躍。「左肩の異常」による契約無効へ、無言の反抗をみせた。またラパダもメジャー昇格し、その年は70試合に投げ防御率2.82という活躍を演じた。
何度も逆風にさらされながら、そのたびに乗り越えてきた実績こそが岡島の最大の武器かもしれない。13年はアスレチックスとマイナー契約を結び、開幕は3Aで迎えたが、シーズン中にメジャー昇格を果たし5試合に投げた。
マイナーキャンプスタートということで、開幕メジャーは絶望的な状況から新天地でのシーズンは始まるが、その先を期待してしまうバックボーンが反骨の左腕にはある。