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【MLB】セットアッパーへ配置転換、上原浩治の意地――ストッパー奪還に燃える理由

レッドソックスの上原浩治がメジャー8年目に挑む。負傷明けの今季は、クローザーからセットアッパーへの配置転換が決まっており、新しいポジションで再び結果が求められる。

2016/02/07

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窮地に立たされるたびに結果を出してきた

 大学受験に失敗し、浪人生活を強いられた時は、その悔しさをバネに予備校での猛勉強と近所のジムで猛トレーニングを懸命に敢行。翌年に大阪体育大学へ合格してリベンジを果たすと、同大野球部でメキメキと頭角を現し、無名選手から一躍大学ナンバーワン投手へ急成長を遂げた。
 
 そしてメジャーのエンゼルスへの入団が濃厚と見られていた中、逆指名制度で巨人入り。一部からはバッシングも起こったが、そのルーキーイヤーに20勝を挙げるなどの大活躍を果たしてうるさい外野の声を見事にシャットアウトしてみせた。
 
 メジャーでもオリオールズ移籍当初はケガに苦しみ結果を出せなかったものの、2年目以降は中継ぎ転向で完全に蘇生。これらすべては窮地に立たされるたびに「負けてたまるか」「今に見ていろよ」などと自分に言い聞かせ、マイナスをプラスに変えることができる上原だからこそ成し得たステップアップへのターニングポイントであった。
 
 盟友の巨人・高橋由伸監督から今年、古巣の宮崎春季キャンプへの訪問をオファーされたものの、自身の置かれている現在の立場を考慮して熟考の末に辞退した。
 今の上原は、また再び逆境から這い上がろうと気迫をみなぎらせている。厳しい戦いを強いられそうな2016年シーズンも持ち前の「雑草魂」をいかんなく発揮し、乗り越えて活躍を遂げることを期待したい。

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