キャンプ招待選手のカブス・川崎、マートン、開幕メジャーへ残り2枠を懸けた戦い
カブスのスプリング・トレーニングに、40人ロースターにいる選手に加え、川崎宗則やマット・マートンら19人が、キャンプ招待選手として参加する(2月7日時点)。
2016/02/08
Getty Images
開幕メジャーを懸けたし烈な争い
カブスでは、40人ロースターにいる選手に加え、川崎宗則やマット・マートンら19人が、ノン・ロースター・インバイティー(キャンプ招待選手)としてスプリング・トレーニングに参加する(2月7日時点)。計59人のうち、開幕をメジャーで迎えるのは25人だ。
昨シーズン、カブスの開幕ロースターは投手12人と野手13人で構成されていた。今シーズンもこれが大きく変わることはなく、捕手3人、内野手6人、外野手4人の内訳が1人ずつ増減する程度だと思われる。
野手13枠中、レギュラー8人はすでに決まっている。ミゲル・モンテロがマスクをかぶり、内野は左回りにアンソニー・リゾー、ベン・ゾブリスト、アディソン・ラッセル、クリス・ブライアント、外野は右からホルヘ・ソレーア、ジェイソン・ヘイワード、カイル・シュワーバーだ。
控え捕手としてデビッド・ロスが入ることもまず間違いない。開幕ロースターに捕手は2人だろう。シュワーバーも捕手を務められるので、3人目は必要ない。
野手の枠はあと4つ。内外野を守るゾブリストがいることもあって、内野手と外野手の各人数は不透明だ。
それに対し、ロスを含めた9人を除くと、野手は18人が残る。ただ、そこには捕手が3人いる。また、プロスペクトが開幕ロースターに入る可能性も低い。レギュラー固定の状況でベンチを温めさせるより、マイナーで試合に出場させたほうがいいという判断だ。
従って、控え野手の4枠を争うのは11~12人か。まず、2枠はクリス・コグランとハビア・バイエズが占めるだろう。
2009年に新人王を受賞したコグランは、昨シーズン、外野両翼と遊撃以外の内野を守って119試合に先発出場し、16本塁打と11盗塁、出塁率.341を記録した。
バイエズは2011年のドラフト全体9位。昨シーズンは大半をAAAで過ごしたものの、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズでは故障のラッセルに代わり、4試合とも遊撃手として先発した。彼にはトレードの噂もあるが、出場機会を増やすため、この冬は母国プエルトリコのウィンター・リーグで外野守備に挑戦した。
となると、川崎もマートンも、最後の2枠を争うことになる。