キャンプ招待選手のカブス・川崎、マートン、開幕メジャーへ残り2枠を懸けた戦い
カブスのスプリング・トレーニングに、40人ロースターにいる選手に加え、川崎宗則やマット・マートンら19人が、キャンプ招待選手として参加する(2月7日時点)。
2016/02/08
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川崎、マートン以外にもNPB経験者の名が
川崎の最大のライバルはトミー・ラステラだろう。ともに左打ちの小柄な内野手。パワーに欠け、スピードは水準以上という点も共通する。昨シーズン、ラステラは開幕ロースターに入り、右脇腹の故障で長期離脱したものの、ポストシーズンにも出場した。
タイプの似た彼らが、揃って開幕ロースターに入ることはあるまい。川崎はマイナー契約だが、ラステラは40人ロースターにいる。一方、ラステラはマイナーでも二塁と三塁しか守ったことがないのに対し、川崎は遊撃もこなす。だが、バイエズがいれば、この点は川崎の優位性にならないかもしれない。他には、一塁以外の内野に外野も守る、両打ちのアリスメンディ・アルカンタラもいる。
7年ぶりのメジャー復帰をめざすマートンは、マット・シーザーとホアン・ぺレスがライバルになりそうだ。シーザーは昨シーズン、4番目の外野手として開幕ロースターに入り、メジャーとAAAを往復した。ペレスはジャイアンツにいて、8月にAAAから昇格。2人はセンターを守れるので、マートンはバットで彼らを凌ぐ必要がある。
なお、カブスとマイナー契約を交わし、スプリング・トレーニングに参加する選手には、日本プロ野球の経験者がもう一人いる。昨シーズンは広島東洋カープでプレーしたヘスス・グスマンだ。ただ、彼の開幕ロースター入りは川崎とマートン以上に厳しいだろう。
カブスのスプリング・トレーニング集合日は、バッテリーが2月19日、その他の野手は23日。エキシビション・ゲームは3月3日から始まり、4月4日に開幕を迎える。