「日本を巻き込んだ国策は敗北」MLB移籍目指すグリエル兄弟の失踪は、キューバ界に大打撃
ドミニカ共和国でカリビアンシリーズの戦いを終えたグリエル兄弟は、メジャー球団との契約を実現するために宿泊先を抜け出したとAP通信らが報じた。
2016/02/09
国策は敗北に終わった
“Yulieski Gourriel’s departure from Cuba is a defeat for the country’s attempt to prevent flight of baseball talent by allowing players to sign professional contracts with leagues in third countries such as Mexico and Japan.”
「ユリエスキ・グリエルのキューバからの亡命は第3国のメキシコや日本でのプロ契約を認め、国が才能ある野球選手が去らないように打ち出していた国策は敗北に終わってしまった」
2013年から打ち出された国策で一番有名だった例が、年俸100万ドルでの横浜DeNAベイスターズ入りを果たし、その後ハバナのプロチームでプレーしたユリエスキ・グリエルだった。
記事では、日本に税を納め、代理人の役割を担っていたキューバ野球連盟に10パーセントを納め役割を果たしていたが、2015年春にグリエルが怪我をし、回復のためにキューバに残る必要があると説明したことから最終的にベイスターズと契約解除で終わったことや、
キューバの野球事情に詳しい人物による「200人以上の選手がここ2年間でキューバを離れ、ジュニア世代の多くもいつかメジャーリーグでプレーするという願いを実現するために他国へ流れてしまっている」というコメントも掲載している。
キューバと米国はキューバ人選手がメジャーリーグでプレーできるように法的な枠組みを作ろうとしているが、現時点ではそれぞれの国の法的規制もあり実現に至っていない。
出典: Cuban player Yulieski Gourriel appears to be trying to join MLB in ESPN.com on February 8, 2016