元ドジャース首脳陣にとって大谷は長年の恋人。編成アドバイザーに野茂氏就任、パドレス日本市場攻勢の理由
パドレスは12日、球団のアドバイザーに野茂英雄氏が就任すると発表した。その狙いとは?
2016/02/13
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高校時代から接触している名スカウトコンビ
興梠&ホワイトのコンビは、ドジャースで数々の日本人投手を成功に導いてきた。その2人がドジャース在籍時代、最後に獲得に動いたのが当時花巻東高校の大谷だった。
ドラフトを控えた12年9月には、2人がそろって花巻東高校を訪問。佐々木洋監督と1時間40分にわたり面談し、獲得の意思を伝えた。
面談後には日本メディアに対応。ホワイト氏は「アメリカでも、世界でもトップクラスの力を持つ選手。アメリカのドラフトでも1位の実力があると思う」と絶賛し、獲得を熱望していた。
高校から直接のメジャー挑戦を公言していた大谷だったが、日本ハムがドラフトで強行指名。二刀流起用を確約することで口説き落とし、今に至る。
パドレス首脳にとっては、球団をまたぎ、長年追い続けている恋人。このキャンプ中も、プレラーGMやローガン氏は大谷への称賛を続けた。
球界では、早ければ17年シーズン終了後のオフにも、と言われている大谷のメジャー挑戦はいつ訪れるのか。すでに争奪戦は始まっているかのごとく、パドレスはその攻勢を緩めようとはしない。