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【MLB】禁止薬物使用疑惑のバリー・ボンズが現場に必要とされる理由

薬物使用に結びついていた元選手たちが次々と現場復帰を果たしている。MLBにとって彼らの存在がなぜ今必要なのか、経済紙『ウォール・ストリート・ジャーナル』が特集記事を組んだ。

2016/02/22

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元選手が野球界に関わる意味

 MLBはこれまで禁止薬物使用を認めた選手、そして疑惑のあった選手を悪とし、排除してきた。2007年以来、MLBの舞台で職を得ることがなかったバリー・ボンズが今シーズンはユニフォームを身に纏うこととなった。
 
 2016年シーズンはマイアミ・マーリンズの打撃コーチに就任したのだ。
 
 これまで排除してきた元選手たちが何故MLBで居場所を取り戻したのか。ビジネス紙『ウォール・ストリート・ジャーナル』が特集を組んで報じている。
 
 今のMLBには全国民に知られているスター選手の存在が欠けているとブライアン・コスタ記者は持論を述べた。
 
 ワシントン・ナショナルズのブライアン・ハーパーやロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムのマイク・トラウトに代表され、多くの若手選手が出てきている。それでもMLBでトップと言われる選手たちのほとんどを熱狂的な野球ファン以外は共鳴できていない。
 
 その結果、ある現実を突きつけることとなった。
 MLBが悪者と仕立てた選手たちを今一番必要としているのである、とコスタは指摘した。
 
 昨年4月、ロブ・マンフレッドコミッショナーはこのように述べている。
“I think that it’s important for former players, quality former players, to be engaged with the game. People develop hero worship for great players like Barry. I think, in terms of keeping fans engaged, it’s important to keep those players around.”
「元選手たちが野球に関わり続けるのは大切だと思う。バリー(ボンズ)のような素晴らしい選手に対して人々はヒーローとして敬愛の念を抱いてきた。ファンの心をつかみ続けるためには、彼らのような選手が居続けることは重要だと思う」

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